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2022年7月27日 (水)

ロシア・-ウクライナ戦争 開戦5ヶ月


ウクライナ妄想

この前、左派的な人と雑談をしていたら(私も左派ですが)、ロシアは違法な侵略戦争をしたが、このウクライナ戦争でアメリカが世界的に孤立している。中国が力をつけてきてアメリカが弱体化していると言っていたので、ビックリ。
ウクライナへのロシアの侵略に至る経過は次のとおり。


2008年1月 ウクライナ世論調査 50%がNATO加盟反対
2009年7月 これを切り崩そうと、バイデン副大統領(当時)ウクライナのNATO加盟支持表明

2010年6月 親露派ヤヌコーヴィッチ大統領NATO未加盟中立法

2013年11月21日 親欧米派のクーデター「マイダン革命」(議会の暴力的占拠・ウクライナ民族主義クーデター。アメリカの介入あり)

2014年2月 ヤヌコーヴィッチ大統領ロシアに亡命
2014年3月 ロシアの介入 クリミアの独立宣言(ロシア編入)
2014年6月 ポロシェンコ大統領就任(親米派)~2019年5月まで
2017年6月 ウクライナ NATO加盟を優先する法律制定
2019年2月 ウクライナ憲法にNATO加盟の義務を定める改正
2019年5月 ゼレンスキー大統領就任

この経過を見れば、アメリカが一貫してウクライナに自由主義的な介入をしてきた。バイデンの息子がウクライナに食い込んだという絵歩ソードがあり、それを追求したウクライナ検察のトップがバイデンの介入で解任されたという事件もあった。アメリカが一貫してウクライナにNATO加盟を推奨してきた。ウクライナの中立派を親ロシアとして排除してNATO、米軍の援助を強めてきた。
プーチンは、このアメリカの挑発に乗せられて「予防戦争」としてウクライナへの不法な侵略戦争を開始した(相変わらずイワンのバカ)。

結果的に、アメリカは、ロシアの欧州へのガスパイプラインをストップさせて、自国の液化天然ガスを欧州に輸出するという将来的な経済的な特典を得た。また、軍事援助を行うことで、アメリカの軍需産業は莫大な利益をあげる。
さらに、政治的にはNATO結束をはかり、スウェーデン、フィンランドのNATO加盟という大きな成果を得た。独の社民党政権に軍事拡大させ、NATOへの積極的関与することができた。対中国への西側諸国の結束も手に入れた。
アメリカは、イラク戦争やアフガン戦争で、ロシアと同じく侵略戦争を行ったが、西側諸国や西側メディアからは非難されない。アメリカは、綺麗事を言いながらロシアと同じような汚い戦争をやっている。

ロシア・ウクライナ戦争が長引く限り、経済的にも軍事的にも得をするのはアメリカであることは間違いない。
国際情勢は、誰が得をしたのかを冷静に見ることでだいたいわかる。
ロシアのウクライナ侵略開戦から、5ヶ月。戦争が始まれば、行き着くところまで行くしかないのが、歴史の教えるところ。ロシアとウクライナの膠着状態が長く続く。アメリカはこの膠着状態を続けるように管理された軍事援助をしている。ロシアを弱体化させ、アメリカが儲かるという状況がこれから1年以上は続くだろう。
アメリカは、ここから5年先、10年先の中国との対決を次に描いているだろう。中国も習近平政権が今秋継続してから、10年後を見据えた米中対立のゲームを進めるんだろう。

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