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2018年12月11日 (火)

われらはレギオン 1~3  AI 恒星間探査体

早川書房から、「われらはレギオン」1~3巻が発刊され、Kindle本で購入して、この1週間で全冊を読みました。幸せな読書時間をすごせました。

ソフトウェア会社の社長兼プログラマーのボブ・ジョハンスンは、2016年にアメリカSF大会の会場で交通事故にあい死亡した。目覚めてみると、なんと117年後の2133年6月24日、キリスト教原理主義国家となったアメリカで、恒星間探査機の電子頭脳になっていた!


はからずもほぼ無尽蔵の寿命と工業生産力を手に入れたボブは、人類の第2の居住地を探して近隣の星系を探索し、つぎつぎに新発見や新発明を成し遂げていく!傑作宇宙冒険SF、3部作



人の死亡した全脳をコンピューターにコピーして人格がすべてAIに移し替えられた。
生き返った(?)、117年後の地球では、キリスト教原理主義が政権をとって宗教国家となっているアメリカ。(今のアメリカの状況のパロディです)。AIは不死だし、コピー(AIのクローン)も無限大につくれる。

ボブが生き返った2133年の世界は、ヨーロッパ合衆国、中国、ブラジル帝国がしのぎをけずっていて、ブラジル帝国が核戦争を遂行して人類が滅亡の危機に陥っていた。


(ブラジル帝国はガンダムのジオン公国のように小惑星を地球に落としちゃう)

(日本は中国に支配されています。日本人が宇宙船である惑星に移住する話がちゃんとでてきます)

(中国のAI宇宙船は悪逆非道・暴虐な異星人にのっとられて、暴虐な異星人(のAI)が中国語を話すので、中国は人類どころか全宇宙の知的生命体の敵のようになりますが)

そこで、人類が植民可能な惑星を求めて、ボブの知性や人格(?)が移し替えられたAIを搭載した恒星間探査機が他の植民可能な太陽系を探しにでる。

しかも、ボブのAIはどんどんコピーができる。小惑星の金属資源さえあれば、スパー3Dプリンターで量産可能というわけで、最後は500体ものボブAIがコピーされる。

ボブがSFオタクで、スターウオーズとスタートレックなどのSF映画大好きの陽気なオタクで、実存的悩みを知らずに、どんどん深い宇宙に探検にでかける。

中高生のころに、スミスの「レンズマン・シリーズ」、バロウズの「地底世界ペルシダー」、ハイランの「宇宙の戦士」、A.C.クラークの「幼年期まで」「2001年宇宙の旅」「宇宙のランデブー」、スタニスワフ・レムの「ソラリス」「無敵」「エデン」などのSF小説を夢中になって読んだ気分を思い出させる幸せな読書でした。

SF小説好きの人には是非おすすめです。

日頃のストレスや嫌なことをすべて忘れることができます。
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[デニス E テイラー]のわれらはレギオン1 AI探査機集合体 (ハヤカワ文庫SF)

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