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2015年11月15日 (日)

ISのパリでの無差別テロに思う。

パリで、非武装の一般市民の120名以上が無差別テロで殺害された。ISがパリのテロの犯行声明を発表した。「フランスのシリア空爆に対する反撃だ」という。

ガザ、ベイルート、イスタンブール、パリ、シリア、イラク、世界中のあちことで戦争暴力とテロ
が続いている。多くの非戦闘員、民間人が殺されている。


フランスの治安当局は有能であり、テロに備えて厳戒中だったという。にもかかわらず、これほどの大規模で組織的なテロをフランス治安当局が察知できなかったことの方が驚き。

それほど、ISは、巧みで卓越したテロ・ネットワークと強力な国際テロ遂行能力を欧州内に持っているということなのでしょう。

今後、米国はもちろん、空爆に参加したカナダ、オーストラリア、ロシアや中東諸国もテロの標的になる。

欧米の論理では、ISが話してわかる相手でない以上、欧米は徹底的な軍事行動に出るでしょう。欧米は、「テロに屈して撤退しては、さらなるテロ攻撃をまねく」と考えて報復行動に出るでしょう。ISはそれを受けて立つ覚悟なのでしょうか。

とにかく、ISの無差別テロは、欧米軍のより強力な軍事的報復を招き、かつ世界中を敵に回すことになる。ISにとっても無差別テロは有効な戦術とは思えない。

昔、ベトナム戦争がありました。
ベトナムでは数万、数十万人のベトナム人が米軍(ほかに豪軍、韓国軍、NZ軍、比軍、タイ軍)に殺されていた。ベトナム人は、ベトナム国内で激しいレジスタンス(米側にとってはテロ)や戦闘を行ったが、米国やタイや韓国などで一般市民を標的にする無差別テロは実行しなかった。他方、国際的にはベトナムを支援する反戦運動がひろがった。そして、ついにベトナムが米国に勝利した。

ISは、このような戦略にはたたないようだ。ISは、無差別テロで、より戦争状態をエスカレートさせることにメリットを見いだしているようだ。欧米露との戦争を激化させることで、自らのイスラム世界での権威を高め、戦闘員をリクルートし、反欧米露の金持ちシンパからいっそうの武器や資金の援助をうけることが狙いなのだろう。

ISの女性や異教徒に対する常軌を逸した残虐行為を見ると、まさに狂信的な宗教テロ組織なのだろう。ISは、暴力と憎悪を世界中に撒き散らし、多くの人命を犠牲にしながら、ゆきつくところまで行くのでしょう。100年たっても解決しないパレスチナ・イスラエル紛争のような長い長い紛争がはじまったのでしょう。

たとえは悪いが、突然変異で生まれた「がん細胞」がどんどん増殖するのを見ているようだ。もっとも、この突然変異を起こしたのは、米国のブッシュ政権がはじめたイラク戦争だ。
愚かな暴力の連鎖がまた一つはじまった。日本も、後藤さんらの拉致殺害で明らかなとおり、既にISのテロ対象となっていることは間違いない。

宗教対立が背景にあり、双方頭に血が上った「欧米露VSイスラム原理主義」との紛争に、日本が積極的に関与しても何もできないし、何のメリットもない。


遠く離れた極東から人道支援をしながら、双方に「もうお互いいい加減にしいや。そろそろ止めといた方がええんちゃいまっか。」とでも言っているしかないでしょう。

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