「都知事選での一本化」と改憲争点総選挙での「改憲反対一本化」
都知事選は予想通りの結果。舛添氏のダブルスコアでの勝利。
舛添氏が約210万票、宇都宮氏が約97万票、細川氏が約94万票、田母神氏が約60万票です。
最大のサプライズは、田母神氏が60万票も獲得したこと。極右勢力が政治的な一定の地歩を固めた初めての選挙です。田母神氏躍進は、安倍内閣の右傾化と絡めて国際的なニュースになることでしょう。
次の最大の政治的争点として、憲法改正(改憲)が浮上します。
2年後の国政選挙時期に景気が良ければ、安倍首相は改憲を公約として、衆・参同時選挙に打って出て勝負をかけることでしょう。
さて、そのとき、衆議院選挙の小選挙区選挙で、「改憲反対派」は統一候補を擁立できるでしょうか。
改憲反対の一点で、改憲に反対する諸政党が、小選挙区制で統一候補をたてなければ、自民党や維新の党に敗北することは必至です。あらためて言うまでもないことですが、都知事選で目の当たりにしました。
具体的には、自衛隊合憲・安保条約賛成であっても、解雇規制を緩和すべきという規制改革論者であっても、また、TPP賛成派であっても、改憲には反対という人々と「改憲反対」一点で歩調を合わせることができるかどうか。
共産党や社民党だけでは、改憲派の小選挙区制での議席獲得を阻止できないという現実を踏まえて、改憲反対の統一候補を考えなければいけない時期が近づきつつあるように思えます。
今回の都知事選は、予行演習であり、教訓とすべきでしょう。
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