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2013年2月11日 (月)

「沖縄独立」論

■琉球処分 琉球侵略 琉球の民族自決

日本は、1879年、琉球王国を侵略して沖縄として植民地化しました。いわゆる琉球処分です。琉球民族は、アイヌと同じように民族自治を主張できると思ってきました。

5年前に、沖縄に観光旅行に訪れたとき、偶然、首里城の近くにあった琉球王族の王墓を見学したことがあります。最近は、「テンペスト」というNHKドラマで撮影されていましたが、黒い御影石の大きな墓でしたが誰もいない寂れた様子で、やはり植民地化された国の悲哀を感じました。

■通販生活2013年春号

沖縄独立についての記事を掲載しています。

松島泰勝さん(龍谷大学教授)

NPO「ゆいまーる琉球の自治」は、「琉球自治共和国連邦独立宣言」(2010年6月23日)を発表しているとのことです。

2010年に国連人種差別撤廃委員会が、琉球人を独自の民族と認定し、米軍基地の押し付けを人種差別だとして、日本政府に琉球人を代表する人々との協議を奨励すること、義務教育の中で琉球語を用いた教育を支援するよう奨励することを勧告

この勧告は、まったく知りませんでした。国連の基準から見て、琉球人は、大和民族(おそらく関西中心の民族、蝦夷やアイヌは入らない)と独自の文化と伝統をもつ民族ということです。

伊勢﨑賢二さん(東京外大大学院教授)

独立運動を導くのはそろばん勘定ではありません。激情です。

まず、「沖縄独立」を掲げる地域政党を立ち上げ、沖縄を席巻することです。「基地反対」ではなく、「民族自決」です。全ての沖縄議会を「独立派」が完全掌握すれば、米政府は黙ってはいられません。日本政府を相手にする必要はありません。

ワシントンに政党事務所を開き、ロビー活動開始です。

伊勢崎さんは、東チモールの国連PKOに賛歌して、武装解除を指揮した方です。この方の沖縄独立の地域政党をつくり、米国でのロビー活動をするという提案はすごいですね。

■琉球自治、沖縄独立!

自民党政府をはじめとした本土の政府といくら話し合っても、沖縄への基地集中は変わらないでしょう。その意味では、沖縄独立、琉球自治共和国独立というインパクトがないかぎり、沖縄の解放はありえないのでしょう。

その独立派が力をもったときに、やっと本土の日本人が、琉球人への差別を是正することになるのかもしれません。カナダのケベック州の独立運動や、スペインのバスクの独立運動があるのですから、日本に沖縄の独立運動があってもちっともおかしくないですね。武装闘争はやめたほうが良いと思いますが。

独立しても大変でしょうが、昔の琉球王国のように、中国、日本、米国との間をうまくバランスをとって主権を維持することでしょう。

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コメント

琉球独立の提唱者が学者で庶民生活を反映していない。だから個々の琉球庶民の人々の独立したいという理由が漠然となってしまい様々な妨害が入る。
参考までに、私の場合はこういう理由で琉球独立を目指している。
http://jyuurokkujyou.seesaa.net/article/300839517.html?1354246221

投稿: 本村 安彦 | 2013年2月17日 (日) 01時36分

琉球に侵略されて
イリキヤアマリ信仰や言葉を奪われた
八重山をはじめ宮古や、奄美の人達も
沖縄から独立すべきでしょうね

シマンチュならまだしも
沖縄本島の史観で勝手に「琉球民族」
とかで括られるのは侮辱以外の何物
でもないのですが

投稿: 同じ穴の狢 | 2013年11月29日 (金) 03時28分

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