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2013年2月17日 (日)

私は安倍内閣支持者?

私が、安倍内閣を支持して、労組を非難している?

http://analyticalsociaboy.txt-nifty.com/yoakemaeka/2013/02/post-c07e.html

アベノミクスについて書いた記事を読んで、私が、安倍内閣を支持し、労働組合を非難していると受け止められる方が、ツイッター等を見ると、結構、いらっしゃるようです。

私は、安倍政権の憲法改正や自衛隊の国防軍化などには反対ですし、基本的に右翼政権だと思っています。私は、私なりの基準で言えば、自分はどう見ても左翼(左派)だと思っていますので、安倍内閣支持者と言われると極めてショックです。

私の言わんとするのは、「インフレ目標2%」と「公共事業の大型補正予算」はデフレ不況脱出の経済政策として有効じゃないの(経済学の素人だけど)ということです。

アベノミクスの経済政策として有効な部分を、中道の民主党や左派の共産党と社民党が全否定するのはおかしいのではないかと言っているだけです。個々には不十分な点や政官業癒着の腐敗部分はあるとしても。

http://analyticalsociaboy.txt-nifty.com/yoakemaeka/2013/01/post-2a4e.html

■「労働者の賃上げの一次的責任は労働組合にある」というのは労組非難?

企業から賃上げを獲得するには、労働者が団結してストするしかないでしょう。

資本主義制度である以上、政府は企業に賃上げの命令はできない。賃上げを獲得するのは、労働組合がストライキをして企業と交渉するのが世界どこでも当たり前の姿です。

それが日本国憲法と労働組合法が本来予定している労使交渉です。

ところが、今は、労組にストを期待することが労組を非難するととられてしまうのですかね。「労働者側の弁護士なのに、労組に責任がある、なんて言うのか」という趣旨のツイッターを見ました・・・。

でも,誰が労働者の賃金を上げてくれるのでしょうか。

心優しい経営者が賃金を上げてくれるって? 
それとも内閣や著名な経済学者が企業に賃上げを要請すれば企業が賃上げしてくれる?

そんなわけないですよね。

安倍首相の日本経団連への報酬を上げる要請は政治的パフォーマンスとしては良策でしょう(政治家として世論へのアピール手段が巧みだ)。でも、安倍首相の要請も実際上の賃上げ効果はないでしょう。

■そうか。ストってみんな知らないんだ。

大規模なストは、この40年くらいないかも。

高校生時代に、鉄道のゼネストがあって、2週間くらい高校にいかなかったことが記憶に残っています。国鉄のスト権奪還ストがあったり、ストに怒った普通の乗客が、国鉄の駅舎を焼き討ちしたりしていた時代でした。1970年代前半だったと思います。

ということで、賃上げは、労組が全国的にストライキをして、労働者が自ら勝ち取るもんだという意識が国民の中では薄まっているのかもしれません。

で、「労働組合がんばれっ!」というエールです。

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コメント

はじめまして。
検索からきたのですが、ブログエントリーにとても共感しました。水口さんは何もおかしなことはいっていないと思います。どうも労組や左翼系団体の人たちというのは「身内」と「よそ者」を分け、身内から少しでも批判めいた発言があると過剰に反応するきらいがあります。しかし、労働組合が使命をまっとうせず、責任を放棄しているという現状は誰かが指摘してやらねばなりません。そういう意味で、水口さんは立派に責任を果たされたのではないでしょうか。今後もがんばってください。

投稿: 藤原薫 | 2013年2月17日 (日) 23時03分

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