月刊 法律のひろば 労働審判特集 と東大社研のアンケート調査
■法律のひろば
労働審判施行5年「法律のひろば」6月号で労働審判の特集が掲載されました。
http://shop.gyosei.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=40_4071_404071001&products_id=7094
私も、労働者側弁護士としての評価と課題を書いています。
裁判所の詳しい統計や東京地裁や奈良地裁の実際の運用が報告されています。
【特集:労働審判制度 開始からの5年間を振り返る】 ●労働審判制度の課題 -制度開始から5年を経て /京都大学教授 村中孝史●全国の労働審判事件の動向と課題
/最高裁判所事務総局行政局第一課長兼第三課長 春名茂●東京地方裁判所における労働審判の実施の現状と実務
/東京地方裁判所民事第11部部総括判事 白石哲●奈良地方裁判所における労働審判制度の運用状況
/奈良地方裁判所判事 藤野美子●使用者団体からみた労働審判制度
/社団法人日本経済団体連合会労働法制本部長 田中秀明●使用者側代理人からみた労働審判制度の意義と課題
/弁護士(太田・石井法律事務所) 石井妙子●労働審判制度充実に向けた連合の提言
/日本労働組合総連合会総合労働局長 新谷信幸●労働側代理人からみた労働審判制度の意義と課題
/弁護士(東京法律事務所) 水口洋介
労働審判員用の書証を整備したほうが良いとの意見は労使とも共通のように思います。
傍聴の扱いについては、労使の意見はことなっています。私は、相談を担当した労働組合の担当者も柔軟に傍聴をしたほうが、適切に労働審判が運営できるという意見です。もちろん。
■裁判所、労使とも高評価
東大社会科学研究所が、労働審判の当事者アンケート結果の概要を速報していますが、ここからも利用者の多くは好意的に評価していることが分かります。
http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/roudou/pdf/sokuho.pdf
労働者側の満足度が約50%が高く、使用者側の満足度は約35%と低いです。
詳細は上記をご覧下さい。
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