« 読書日記「人権としてのディーセント・ワーク」西谷敏著 | トップページ | 原発クライシスと情報 »

2011年3月16日 (水)

大地震 津波 原発危機

■大地震の日

3月11日の地震 東京地裁1階の大きな法廷での弁論中でした。日航の客室乗務員整理解雇事件の第1回期日。法廷には客室乗務員の原告ら60名くらい、傍聴者や代理人で総勢100人くらいいました。突然、「震度4以上の地震がきます」との緊急地震警報が放送されました。女性の方が3分の2。4分くらいの激しい揺れでも、きゃーとか叫ぶ人も誰もおらず、極めて冷静でした。さすが客室乗務員。

■津波の映像を見て

その日は、歩いて事務所までもどり、自宅までもどるのは早々とあきらめ、帰宅難民となって残った8名くらいの弁護士らと事務所で泊まりました。夜は近くの法律事務所の弁護士らとも一緒になって居酒屋で食事とお酒を飲みましたが、テレビにうつる被災状況を見ると、飲んでいるのが後ろめたくなって、早々にきりあげました。

■原発クライシス

その後、福島第一原子力発電所の事故に驚愕しています。
司法修習生のころ、原発訴訟の勉強会に参加したことがあります。広河隆一さんを青年法律家協会38期修習生部会で読んで講演会を開きました。25年前ですから、スリーマイル事故後、チェルノブイリ事故前だったです。

当時から住民側が指摘してきたことが、今現実化しています。電力会社や国の主張では、日本では緊急冷却装置が機能しないことはありえない。関東大震災の10倍の地震に耐えることができると言っていました。

今になって、原子力の専門家が、「想定外だ」といい訳をしているのを聞いて、耳を疑います。ずっと以前から住民側が地震の津波や緊急冷却装置が働かなくなる危険を指摘しても、無視していたのは彼らですからね。「よく想定外なんて言うな」と彼らの厚顔無恥に驚くばかりです。

テレビの報道も、本当の危険を報じていないように思います。原発事故のレベルでは、既にレベル6になっているとフランスの原子力安全委員会とアメリカの民間研究所が指摘しています(チェルノブイリがレベル7,スリーマイルがレベル5、東海村臨界事故がレベル4)。

■最悪シナリオ

1号機、2号機、3号機は、燃料棒が損傷をしており、炉心溶融、炉心溶解、水蒸気爆発、放射性物質の大量放出の危険と紙一重です。

しかも、3号機はプルサーマルで燃料はプルトニウムです。ウラン以上に猛毒です。

4号機は、使用済み燃料が、再臨界して核分裂をする危険があります。同じ道を5号機、6号機がすすんでいます。

地上からは高濃度の放射能に阻まれ、作業はほとんど進められず、手の打ちようがないようです。

米軍や自衛隊の力で、なんとか水を注入するしかない。自衛隊のヘリによる注水は、自衛隊員が放射線で危険だからという理由(50ミリシーベルトという基準)で断念した。でも、今朝のニュースでは厚労省は基準をかえて民間労働者は緊急事態で250ミリシーベルトまで許容するように規則を変更したと報道していました。(自衛隊の基準のほうが厳しいんですね。これもどうかと思いますが・・・)

東電の福島事務所の所員の発表は率直のように思います。これと比較して、東電本社の狼狽ぶりや原子力保安院の無気力・無内容な発表ぶりは目を覆うばかりです。何よりも、現場の所員や作業員らは危険な中、被爆覚悟で、肉体的・精神的な極限のなかで必死にがんばっているのだと思います。

東京電力、消防署、米軍、自衛隊の作業により、上記の最悪の事態を防止することを祈るだけです。

■菅首相の発言に初めて(?)共感した

菅首相が、東電本社に乗り込んで、「覚悟を決めてもらう」「あなたたちしかいない」「逃げたら東電は100%つぶれるしかない」と、恫喝というか叱責したと報道されていました。これは素直に、国民の気持ちを代弁した発言だと思います。

とにかく、今いる首相や政府ががんばってもらうしかない。

|

« 読書日記「人権としてのディーセント・ワーク」西谷敏著 | トップページ | 原発クライシスと情報 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大地震 津波 原発危機:

« 読書日記「人権としてのディーセント・ワーク」西谷敏著 | トップページ | 原発クライシスと情報 »