軍隊は暴力装置って、なぜ問題発言?
■仙谷官房長発言のどこが不適切発言
自衛隊が「暴力装置」って、当たり前の話しですよね。警察、軍隊などはすべて暴力装置であって、「非暴力装置」だったら役に立ちません。
■暴力装置=暴力団?
それとも、「暴力」装置っていうと、「暴力団」を連想するからいけないのかね?
これって、完全に言葉狩りですね。社会学や政治学では、当たり前の術語だって、突っぱねれば良いのに。
■「暴力」を扱う組織だからこそ生まれる自制
また、自衛隊がまさに「暴力」を扱う組織だからこそ、その権力行使には慎重さと自制が求められるし、また自覚が生じるものだと思います。
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コメント
またですか・・・
暴力装置といったのが自衛隊を指揮するべき内閣の一員が発言したから問題なのです
あなたが暴力装置とわめこうがどうしようがそれは個人の思想の自由です。
私個人的には国民の生命と財産をその身をすてて守ってくれる自衛隊の皆様にそんな失礼なことは自分の娘が殺されようということはできません。
立場で発言の意味も重さも変わることを理解してください。
あなたも弁護士という崇高な?使命を果たされている方ならもう少し考えたから書き込まれたほうがいいと思います。
投稿: 日本人 | 2010年11月20日 (土) 06時48分
「暴力装置」とは、政治学上の概念であり、価値判断を伴わない価値中立的な概念です。
政治的立場の「右派」「左派」関係なく、使用する専門用語です。軍隊を暴力装置と言っても、それは軍隊を非難したり、貶めたりする意味はありません。淡々と軍隊(自衛隊)の本質を示す言葉です。
この点は、防衛大臣であった石破茂氏も学術用語として使っています(昨年3月は与党であった自民党の要職だったと思います)。
http://nwspls.blog130.fc2.com/blog-entry-2982.html
実際の発言> そういうことですね。では、軍隊と自衛隊の違いを紐解きましょう。> まず、国家とはなんだろうというところから考える必要があります。> 国家という存在は、国の独立や社会の秩序を守るために、■暴力装置■を合法的に独占・所有しています。> それが国家のひとつの定義だろうと。暴力装置というのは、すなわち軍隊と警察です。> 日本では自衛隊と警察、それに海上保安庁も含まれます。
> 石破茂「軍事を知らずして平和を語るな」 より抜粋前
石破氏は、自衛隊を名指しにしていないと弁明されていますが、本質的な問題ではありません。私が思うに、自衛隊は軍隊そのものです。この点は、小泉純一郎氏が総理大臣当時、明言されています。
右翼の論客の小林よしのり氏も、暴力装置という概念を使用していると述べています。
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jopku68fe-13#_13
なお、自衛隊違憲論は、自衛隊廃止論につながる場合もあれば、9条改正論にもつながる場合もあるのです。価値判断と認識は常に分離すべきものです。貴殿にはご理解いただけないかもしれませんが。
話をもどすと、私が言いたかったは、軍人自身が自らを「暴力装置」であるという自覚があってこそ、軍人(軍隊組織)に自制と自覚が宿るものなのではないかということなのです。
軍人が、自分たちが強力な「暴力装置」(武力装置、軍事組織)であるとの自覚がなくなれば、国を誤らせる元になります。強力な武力をもった組織(装置)こそ、自己の「力」を怖れる自覚を持つべきだと思います。
少なくとも、これは日本人の武人(侍)にも備わっていた美徳のはずです。
国民が軍隊(自衛隊)を「平和維持装置」とか、自国の軍隊は「戦争」はしない「平和維持」しかしないなどと考えるようになると、昔の「聖戦」論への退化だと思います。
自衛隊の方々が、自分たちが「暴力装置」であるという怖れを自覚されていなかったということのほうが驚きです。暴力装置であるからこそ、シビリアンコントロールが必要であり、憲法及び法律によってコントロールされる必要があるのですから。自衛官らには高い自覚と規律が求められ、そこに武人の誇りが生まれるずなのですが。
このような暴力装置(自衛隊、警察、海上保安庁)をコントロールするという自覚こそが、政府要人に求められると思います。
投稿: 水口 | 2010年11月20日 (土) 11時41分
政治用語とは聞こえのよい使われ方ですね
左向きの方々が喜んで飛びつきそうです
軍隊が強大な力を保持しているのは言うまでもありません、私個人的には自衛隊は軍隊だとおもっていますし、おもっていないのは日本の意固地な社民党をはじめとする平和ボケした政治家の皆様でしょう。
自衛隊の方々があなたの言われる暴力装置とおもっていたかいなかったかは私は知りませんが、実力集団だということはいわずもしれたことで、その実力集団が行動を起こすときは武力をもって行うということは子供でもわかることです。
ただその実力集団が行動を起こすときは国民の生命財産を守るときだけと憲法でも定められているように遂行できればいいだけの話で、わざわざ国会の場で最高司令官(菅直人)の副官である仙石官房長官が自衛隊の皆様を言葉で辱めることはないのではないでしょうか?ということをいったつもりでしたが
あなたが猿真似のごとくマックス・ヴェーバーの学説を丸呑みし暴力装置とあなたが発するのはご自由ですがね・・・・
ことばが汚くて自尊心を傷つけてしまったかもしれませんが、国のために真っ先に戦地に赴くのは16歳~22歳のうら若き我が国の青年たちであります。彼らが誇りをもって守るべき日本であり日本国民であるのが私たち平和ボケで暮らしている国民であっても最低限守るべきもののはずですが、あなたの中では違うのでしょうか?
知恵薄い私には理解しかねますし日本人として大変残念です
投稿: 日本人 | 2010年11月21日 (日) 00時45分
要するに、「お国を守ってくれる兵隊さんに失礼なことを言うな!この非国民めっ!」て言うことです。わかりましたか?
投稿: 匿名 | 2010年11月21日 (日) 02時17分
普通に使われる学術用語を感情的に否定する人にはがっかりです。
暴力装置が勝手なこと・一人歩きをしないように監視する、制度設計をすることを国会で議論しないでどこで議論するのでしょうか。
5.15事件の陸軍将校だって、本人たちはまじめにやったのでしょう。海上保安庁の巡視船なり、あるいは自衛隊が”まじめに考えて”勝手に政府を無視して中国船を銃撃したりされては困るのです。
暴力装置の暴走に対する危機管理に対して平和ボケしているとしか言わざるを得ません。
暴力装置という用語は、たとえば防衛省防衛研究所でも使ってますよ。pp.26の1行目です。
21世紀の紛争について、コソボ紛争をめぐって[防衛省防衛研究所]
http://www.nids.go.jp/publication/kaigi/studyreport/pdf/1999/study_j1999_2.pdf
投稿: spec | 2010年11月23日 (火) 13時09分
>勝手に政府を無視して中国船を銃撃したりされては困るのです。
海外では領海侵犯した場合、制止を無視して逃げようとしたら問答無用で攻撃されます。
しかし、この問題と「暴力装置」発言とリンクさせるのは無理があるのではないでしょうか。
暴力装置発言は自衛隊隊員には家族や親戚もあり、彼らの心情を考えるといかがなものか?と言うなら彼らにも人権がありますし、それはひとつの論点になるでしょう。
研究で通常使われる言葉であっても、公の場で言った場合の影響を考えると賛否は分かれると思います。
同和問題などもそのひとつですね。
専門家の間で普通に使われている言葉でも、実際に公には言えない言葉が存在します。
投稿: ringo | 2011年1月 8日 (土) 21時36分
無知の知を知れ。
まずググレカス。
ソクラテスもそう言ってますよ(嘘)。
ウェーバー云々よりは、ホッブズの唱えた「万人の万人に対する闘争状態」を踏まえた方が、理解しやすいでしょうね。
投稿: ポポイ | 2012年6月14日 (木) 12時10分