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2009年5月 2日 (土)

野川忍著 「労働判例インデックス」 商事法務

明治大学法科大学院教授の野川忍先生から、「労働判例インデックス」をご送付いただきました。

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労働訴訟実務において、周知のとおり、労働判例の果たす役割は大きい。下級審判例の個々の結論はともかく、裁判官の思考枠組みを規律しているように思います。

160件の代表的な判例、かつ最新の判例を載せています。

このようなハンディなものとして、労働判例百選があります。私が今、持っている最新のものは、第7版ですが2002年発行です。最近は、重要な判決、しかも高裁、最高裁レベルのものが目白押しです。新しい判例を網羅したこの本は便利です。

判例のポイントのみを見開き2頁で示し、図解もあります。さらに、便利なのは、「さらに理解を深める」というコーナーで、野川先生の労働法だけでなく、菅野本、西谷本、水町本の教科書のページまで指摘してあります。

最近の労働法学習する学生は便利になったものです。何だか手取り足取りのような気がします。昔は、難解な教授の本を読んで、判例時報を読んだり、自分でサブノートを作ったり、図解をしたりするのが司法試験の勉強だったんですけどねえ。

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