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2008年8月16日 (土)

労働審判と個別労働事件数が急増

■裁判所の労働審判を含めた個別労働事件数の増加

最高裁が個別労働紛争事件数の推移について、労働審判を含めた速報を発表しています(2008年6月30日)。これによると次のとおり、裁判所の労働審判を含めた個別労働事件数が4000件を超えました。

■掘り起こし効果

労働審判が施行され、減少気味であった事件数が3000件から4000件に急増しています。労働審判について、仮処分や本訴が労働審判に移行しているだけだとの指摘もあったようですが、この統計数値から見れば、労働審判の掘り起こし効果は明確になりました。使いやすい司法制度を導入すれば、司法も利用されるということが証明されたと思います。

(件数)
年 度  H15  H16  H17  H18  H19
本 訴 2433 2446 2317 2006 2150
仮処分 704 627 626 424 377
労働審判 0 0 0 1163 1563
合 計 3137 3073 2943 3593 4090

Toukei

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