パッチギ! Love &Peace
パッチギ!の続編です。前作の感想は → http://analyticalsociaboy.txt-nifty.com/yoakemaeka/2006/05/2005_8e1d.html
随分前に観てきました。でも、がっかりしたので、ブログには感想を書かなかったのですが、ブログネタが無くなったので書いちゃいます。(・・・仕事が忙しくて、飽和状態なので、難しい話しは書いている時間がない。)
本当は、川人博先生の「金正日と日本の知識人」(講談社現代新書)も読んだので(今は無き「文京総合法律事務所」の超個性的な猛者弁護士たちをかいま見たことがあります)、映画の感想と重ね合わせて、本の感想も、いろいろ書きたことがあるのだけれども、時間ありません。
この映画は,何だか「在日」であることの必然性が見えない映画となってしまっています。【以下ネタバレあり注意】
亡き桃子との間にできた息子が難病にかかって,それを救う金を稼ぐためにアンソンは危険な仕事(密輸)をする。キョンジャは芸能界に入って,「好青年」に騙されたり,身体を売るようなアホなまねして役を得たりする。
・・・・しかし、これって「在日」であるかどうかと,どうつながっているのでしょう?日本人でも,一見「好青年」に騙されて捨てられる若い女性はたくさんいるし,役を得るためにプロデューサーに身体を与える女性芸能人も珍しくないそうですし・・・。
また,アホウな特攻映画(どこかの知事がつくったマスターベーション的な特攻映画みたいです)を叩く意図は分かるけど,なんともプロパガンダ的な描き方なので、ちっとも面白くありません。
ウヨク学生と,朝高生との乱闘は確かに私の高校時代にもありました(京都から埼玉に引っ越して来て,「赤羽線や大宮では気をつけろ。怖いお兄さんたちに目をあわせるな。怖いぞ。」と友達に教えてもらったけ。喧嘩の弱い一般学生はとても近づけません)。でも,ラストの乱闘は荒唐無稽。
う~ん。ちょっとがっかり。お~い,井筒監督! どうしたの?
アンソンとキョンジャのまっとうな人生と日本社会との格闘を見たかったで・・・
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