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2007年5月26日 (土)

読書日記 「偽装請負」朝日新聞特別報道チーム 朝日新書

この本,朝日の記者にいただきました。また,メル友(?)の記者が取材チームにいたことを知ってなんだかうれしかった。

朝日新聞の「残業代ゼロ制度」と「偽装請負」というキャッチフレーズは,新自由主義の労働法制規制緩和に痛撃を加えました。(日本経団連の年収400万円のホワイトカラー・エグゼンプションは見事なオウンゴールでした。福井秀夫センセイの労働タスクフォースもオウンゴールだし,そうさせたいね!)

ジャーナリスト諸君,「お見事」でした。
御手洗氏の日本経団連会長就任を狙って攻勢にでたタイミングも素晴らしかった。(勘助は誰だったのでしょう?)

新聞記者らの特別報道チームらしい報告書です。事実にこだわり,当事者にくらいつく点に共感します。

でもでも,ジャーナリストの努力の背後には,労基法違反や労災とたたかう地道な労働者と労働運動があったからこそ社会的問題になったのです。

将来に希望のもてる人間らしい労働条件を求める「まっとうな労働運動」。それを広く報道するジャーナリズムが結び付く方向にしか,「衰退しつつある労働組合運動」が生き残る道はないのではないでしょうか。

でも,シンボリック・アナライザーとか,メディア・アナリストとか,そういう感性のある人物が労働運動に協力してくれないとダメなんでしょうな。

【閑話休題】
我が事務所の創設者であり,尊敬する故小島成一弁護士は,「良い争議は大きくしなさい。争議を大きく育てなさい。スターになる争議を持っていないと労働運動はダメになる。」と労働組合に言われていました。(他方,「キミイ! 死体を焼くような争議をいつまでやっているんだ。」と酷いことも言っていましたが。)

スターになる労働争議,労働運動,若者のユニオン・労働組合がたくさん出てきてほしいですね。

これから,そんな若い人たちがたくさん出てくるでしょう。そんな予感がしています。

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