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2007年2月12日 (月)

亡き平形幸夫さん 「ガス湯沸かし器事故」15年後の報道

1992年12月8日,同僚の平形幸夫弁護士が奥さまとお子さん3人と一緒に一酸化炭素中毒で亡くなりました。ガス湯沸かし器の不完全燃焼が原因でした。

パロマの湯沸かし器の欠陥について報道されてから,私たちも平形さん一家の事故のことを思い出していました。2月11日の朝日新聞や毎日新聞にリンナイ製の湯沸かし器を使用していたと報道されています。

朝日新聞http://www.asahi.com/paper/national.html

92年5人死亡もリンナイ製 弁護士一家、CO中毒 公表と別機種

警視庁野方署の調べや東京ガスによると、事故は92年12月8日正午ごろ、東京都中野区野方2丁目の弁護士平形幸夫さん(当時37)方のアパートの一室で、幸夫さんと妻(同38)、長男(同9)、長女(同6)、次女(同4)の5人が死亡しているのがみつかった。発見時、台所の湯沸かし器に火はついておらず、水が出たままだった。室内にはCOが充満していたという。換気扇を使わず、部屋も閉め切っていたとみられる。死因は、湯沸かし器の不完全燃焼によるCO中毒と断定された。

使われていたのは、同社製の開放式湯沸かし器「RU―5EX」で83年の製造。安全装置はなく、一連の事故とは違う機種だった。

平形さんは,1990年4月に事務所に入所(司法修習42期)。亡くなったときは弁護士3年目。さあこれから本格的に弁護士として活躍するという時でした。私たちの事務所にとっても貴重な弁護士でした。

幼い子ども3人を含めて一家5人が亡くなるという大変に痛ましい事故でした。

当時も私たちの法律事務所には,多くの弁護士がいたのですから,私たちも徹底的に事故原因を調べていたら……。少なくとも事故防止対策への警告を発することができたのではないか,との悔いが残ります。

毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070211ddm041040166000c.html

(毎日新聞 2007年2月11日 3時00分の報道)

リンナイ事故:同僚弁護士ら「一家の無念晴らしたい」

 92年に起きた弁護士の平形幸夫さん(当時37歳)一家5人の死亡事故をめぐっては、勤務していた法律事務所の同僚らが、パロマ工業社製の事故をきっかけに調査を始めようとしている。同じ法律事務所に勤務する弁護士の渡辺正雄さん(77)は「3人の子供を抱えていた彼の無念を晴らすためにも、リンナイに責任がなかったか調べたい」と話す。

 平形さんは群馬県の高校を卒業して上京。新聞配達をしながら中央大学法学部に入学した。岩手県出身の妻久子さん(同38歳)と知り合ったのは新聞配達をしていたころだ。79年の大学卒業に合わせて結婚し、アルバイトをしながら司法試験の勉強を続け87年に合格した。その間、家計を支えたのは看護助手の久子さんだった。法律事務所には90年に入ったが、当時既に3人の子供がいた。

 事故から3カ月後にできた同僚や友人らがつづった追悼文集「笑顔を忘れない」には、「庶民の味方」「芯(しん)の強い情熱家」などの言葉が並ぶ。2年先輩の加藤健次さん(46)は「新人ながらみんなをグイグイ引っ張っていくタイプだった」と振り返った。

 群馬県高山村の平形さんの実家では、弟政美さん(46)が「真相を知りたい。リンナイには事故の原因を明らかにしてもらわなくちゃ困る」と語った。政美さんによると、事故前日の夜は寒く、平形さんの家族は風邪気味だったためか、いつもは少し開けておく風呂場の窓を閉め切って寝ていたという。

 リンナイ側から謝罪はない。政美さんは「兄貴はきちょうめんだったから、(不完全燃焼は)信じられなかった。当時は湯沸かし器自体に問題があるとは誰も思わなかったが、パロマの件で、こういうこともあると思った。同僚の方には真相究明のため、よろしくお願いしますと伝えた」と話した。

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コメント

こんにちは、ご活躍の様子をブログで拝見しています。
 さて、O氏が亡くなって早二年。三回忌、昨日 チャリに乗って 片道30km、お墓参りをしてきました。 みんなの分だ!とお線香をあげ。ビールを少々。
 奥さんに連絡を取ったら、奇しくも 昨日が氏の誕生日でした。 合掌。
 まずは、元気が一番ですね。

投稿: American | 2007年2月13日 (火) 02時28分

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