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2007年1月19日 (金)

ホワイトカラー・エグゼンプション-まだまだあきらめぬ?  内閣・厚労省

■安倍首相のテレビ記者会見 1月16日   http://news.tbs.co.jp/

安倍総理
「働く人々 国民の理解が不可欠である。今の段階では難しい。現段階で国民の皆様の理解が得られているとは思いません。やはり国民の皆様に、働く人たちの理解がなければ、やはりこれはうまくいかないんだろうと思います」

この安倍総理の発言がぶれています。
厚労相や厚労事務次官が修正し解釈しています。

■厚労事務次官定例記者会見  1月18日
     H19.01.18(木)14:00~14:05  省内会見場
  http://www.mhlw.go.jp/kaiken/jikan/2007/01/k0118.html

(記者)
  与党の方で、労働基準法、ホワイトカラーエグゼンプションの関係ですけれども、今通常国会の提出見送りというような判断がなされているんですけれども、いろいろ他にも労働関係は提出予定法案がありますが、これらは予定どおり提出されるということでよろしいでしょうか。

(次官)
総理の発言を私どももよく確かめましたけれども、今の段階では理解が得られていないとおっしゃっていて、官房長官は、これについて、現状認識を述べられたもので、基本的に厚生労働省で今後きちんとした作業を進めるということだということをおっしゃっているという中で、与党の方でも、私ども見送るというような意思決定がなされたとは認識しておりません。…今後とも粛々と、今までの作業、手続きを続けていきたいというのが基本認識でございます。

(記者)
今日、一部報道で、労働基準法の改正案について、ホワイトカラーエグゼンプションを除いて、残業代の割増しだけをやるという与党合意があったという報道があったのですが、…分割して残業代の割増しだけを出す可能性があるのかどうかというところのご認識をお聞かせください。

(次官)
私ども、昨日与党幹部が話し合われたということに関連して、昨日の段階で、それはまだ詰まっていないという議論が行われたのであって、出さないという決定はされていないというふうに、与党の動きについて、当方の国会担当の窓口の者から報告を受けております。そういう認識でございます。…私どもはパッケージでこれから考えていくという考え方に変わりはありません。

■柳沢厚労相 閣議後記者会見  1月19日
  http://www3.nhk.or.jp/news/2007/01/19/d20070119000127.html

柳沢厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「制度についてのPRが十分でなかったことをたいへん反省している」としたうえで「安倍総理大臣の方針は従来とまったく変わっていないと聞いており、それを前提に物事を進めていく」と述べ、通常国会で必要な法案を提出できるよう作業を進めるなど、なお努力したいという考えを示しました。(NHKインターネット版の報道)

1月18日付けの公明新聞http://www.komei.or.jp/news/daily/2007/0118_03.htmlでは,少なくとも自公がWE導入見送り合意と,明確に報道しています。自民・公明与党側の反発が強まるでしょうね。官邸をはさんでの与党側と経営者側の綱引き,安倍総理は右往左往。

安倍総理のテレビの発言が軽いものだとなると,「しんちゃん」の存在自体が官僚からも議員からも軽く受け止められているということです。

それとも,これらは「いや,最終的に断念したわけではないッス」と経済界へのポーズ?「最期まで,ラッパを吹いてました」という旧皇軍的精神主義で,経済界に納得してもらうということかしら。(そのココロは,「次はやりますから,今は勘弁してね」って?)

それとも「WE導入阻止,割増賃金は上げろ」という与党協議会のプレッシャーに対してセット論を強調するためのポーズなのか。

どちらにしても,安倍政権は,ブレが大きすぎて国民から見てわかりにくい。鼎の軽重が問われるってやつですな。

政治的には失策なんでしょうね。
民主党,共産党,社民党にとっては良い展開ですな。

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