« 映画「トンマッコルへようこそ」 | トップページ | 今後の労働契約法制について検討すべき具体的論点(2)(素案)の問題点 »

2006年12月 3日 (日)

経済財政諮問会議「労働ビッグバン」を政治争点に

経済財政諮問会議 労働ビッグバン

12月1日 朝日新聞朝刊  一面トップ
「派遣労働者の直接雇用 企業の義務撤廃検討」
 経財会議 3年期限見直し

■経財会議に雇用労働分野の専門調査会を発足
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2006/1130/item4.pdf

労政審労働条件分科会での議論に業を煮やしたということでしょうね。
厚労省にまかしていては,労働分野の規制改革は実現しない。専門調査会で突破をはかるということでしょう。

厚労省内の旧労働省は,どこまで踏ん張れるか?

■日本経団連と新自由主義者の共闘?
日本経団連の御手洗会長も,キャノンが「偽装請負」で批判と摘発を受けて,頭にきて「法律が間違っている」と口走ってしまいました。日本的大企業の「領袖」も,とうとう新自由主義者たち(スポークスマン八代教授)と共闘しようと腹を固めたのでしょうかね。

■自民党の労働調査会
今朝12月3日の朝日新聞は,自民党が政調に労働調査会を「雇用・生活調査会」に衣替えして,経済財政諮問会議の専門調査会に対抗するとの記事を書いています。http://www.asahi.com/politics/update/1203/001.html

朝日は,雇用・労働問題について,系統的に記事を書いていますねえ。

自民党の政調には,厚生労働部会があり,部会長は石崎岳議員。労働担当は貸金規制法で男をあげた,あの後藤田正純議員です。この厚労部会との関係はどうなるのでしょうかね。
http://www.jimin.jp/jimin/yakuin/yakuin-3.html

ともかく,さすが自民党は,層が厚いというか,懐が深い。「腐っても鯛」ですな。

■国民の関心を呼ぶ政治争点になってほしい
参議院選挙前に,この「労働ビッグバン」を契機として,政治問題として選挙の争点,国民的議論の的になってほしいと思います。若者の問題なのだから,団塊の世代(息子,娘の問題)から若者までの全ての人々の関心事のはずです。

古くさい日の丸や君が代を振り回すような教基法改正なんかより,ずっとみんなの関心を引くはずなんだけど。

|

« 映画「トンマッコルへようこそ」 | トップページ | 今後の労働契約法制について検討すべき具体的論点(2)(素案)の問題点 »

労働法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 経済財政諮問会議「労働ビッグバン」を政治争点に:

» 経済財政諮問会議 労働ビッグバンで雇用破壊 [ろーやーずくらぶ]
 11月30日に開かれた経済財政諮問会議では、「再チャレンジ支援・労働市場改革」が議論されました。朝日新聞  日本経団連・御手洗や、八代尚宏などが「労働ビッグバン」と称して、労働基準法や労働者派遣法などに攻撃を加えています。また、ILO条約を得手勝手に解...... [続きを読む]

受信: 2006年12月 4日 (月) 11時27分

« 映画「トンマッコルへようこそ」 | トップページ | 今後の労働契約法制について検討すべき具体的論点(2)(素案)の問題点 »