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2006年7月29日 (土)

映画「あんにょん サヨナラ」 東京法律事務所9条の会

本日、東京法律事務所の9条の会で、<あんにょん サヨナラ>の上映会を催しました。
私の事務所の若手の弁護士や事務局が熱心に9条の会に取り組んでいます。

内容は次のWEBでも紹介されています。
    ↓
http://www.gun-gun.jp/document.htm

戦前の朝鮮にて、軍事徴用された朝鮮人が中国で戦病死した。靖国神社が彼を合祀をしていた。それを戦後知った娘(李熙子 イ・ヒジャ)さんが合祀を撤回しろと靖国神社に求め続けています。この李熙子(イ・ヒジャ)さんたちの活動を通して、アジア太平洋戦争で日本の侵略戦争の罪を明らかにするドキュメンタリーです。

この運動を支援する日本人の市民団体の活動も映し出されます。合祀撤回を訴える若い日本人女性が右翼に殴られます。そこに「靖国神社」の本当の姿が映し出されたのです。女性を殴って恥じない日本人男性(←誤解されないよう。みんながみんなそうではない。傾向的に右の方々に多いが、中、左にもおり、政治的傾向とは別です。両親の育て方の問題でしょうね)。その象徴が「靖国神社」なのでしょう。

「自由」と「平和」の敵が誰なのかを雄弁に物語ってくれます。

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2006年7月23日 (日)

<教育の自由を勝ち取ろう> 7・22集会

7月22日 18:00~ 豊島公会堂
小森陽一 VS 有馬理恵
崔 善愛(チェ・ソンエ)のピアノとトーク

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■東京都の「日の丸・君が代」起立斉唱の強制
東京都教育委員会は、2003年10月23日、都立高校に「日の丸・君が代」を強制する通達を出しました。校長は教師に対して卒・入学業式等で「日の丸・君が代」の起立強制を命じ、これに反した場合には、戒告処分、嘱託教師には更新しない不利益、嘱託の不採用の不利益を課しています。詳細は以前のアップしたブログを参照下さい。
   ↓
http://analyticalsociaboy.txt-nifty.com/yoakemaeka/2006/03/post_1ed6.html

■教育基本法の改悪
通常国会に教育基本法「改正」案が提出されました。今までの教育基本法を180度変更して、政府の教育内容の介入を可能とする法案内容です。次の臨時国会でも最大の問題になります。
    ↓
http://analyticalsociaboy.txt-nifty.com/yoakemaeka/2006/05/post_d05c.html

中曽根元首相が、「2010年までに憲法改正、その前に教育基本法を改正する」と発言していました。自由民主党をはじめとした右派のみなさんが悲願達成を、と強力に運動を強めています。

■教育と「個人の尊重」って本当は難しい?
集会は、原告たちが、ステージ上で、現在の都立高校の教師や生徒の自発性や自主性を軽視する実態を告発した後、小森陽一氏(文学者)と、有馬理恵氏(俳優)の学校についてのトークがありました。このトークが面白かった。

「私の通った学校では、ひどい校則を強制する教師がいました。そのときは反論できなかった。おかしいって感じても言葉にできませんでした。」て。「おっと、日の丸・君が代と、どうつながるのか?」って、面白いワクワク・ドキドキのトークでした。お二人のトークには「自由な風」を感じましたね。

有馬氏のような美しい女性の「きもちわるー」って表現に、初めて接しました。こう言われると男どもは立ち上がれないでしょうね、きっと。

以下、少し余計な話しもありますが、続きを読みたいと思う方はどうぞ。

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2006年7月17日 (月)

 「より悪くない労働契約法」をとるしかない?

■労政審労働条件分科会は中断
結局、中断されました。次の会合の予定も発表されていません。
公益と労働者側、公益と使用者側とそれぞれ個別に協議がなされているということのようです。8月末までには「中間とりまとめ」を発表できるよう協議が継続されるのでしょう。水面下の話しになっているようです。

公益、労働者側、使用者側の妥協点が探られているのでしょうかね。

■「よりマシな」労働契約法 又は 「より悪くない」労働契約法?
労働組合の中には、労働契約法自体を「規制改革」立法であり、「戦後の労働法制を破壊するものだ」として全面反対を強調する方々もいます。しかし、これだけを強調するのは、一面的だと思います。確かに、「市場原理主義」の流れが強いことは紛れもない事実ですが、それですべてが説明つくわけではありません。「市場原理主義」から言えば、労働契約法自体が必要はなく、民法の雇用契約で充分で、解雇規制などする必要はないということなるはすですから。

私としては、「解雇の金銭解消制度」と「就業規則の過半数組合の同意による労使間の合意推定規定」が入らなければ、労働契約法が成立は画期的な前進だと思います。理想論を言えばきりがありません。もっとも、「それでは使用者が賛成しない」と言われればそのとおりです。(が、「だから、断固反対を貫くべき」と言うのには、必ずしも賛成できません。ただ、危険性を訴える運動が間違っているとも思っていません。)

だからこそ、いろいろな妥協や工夫、そして智恵が必要とされているのだと思います。

労使ともに反対して、全てぽしゃってしまうことがないようにと願っています。

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2006年7月16日 (日)

トンネルじん肺 東京判決と熊本判決の解説、政策形成訴訟

■規制権限不行使と発注者責任
両地裁判決とも、国の規制権限不行使を、国家賠償法1条1項の違反として、原告らに損害賠償請求を認めた判決です。一部の報道(産経新聞)に、国の発注者としての安全配慮義務違反を認めたとの記事がありましたが誤解です。両判決とも、発注者としての安全配慮義務については個別立証がなされていないとして、この点の責任を認めていません。

■規制権限不行使とは
国(担当者は労働大臣)は、トンネル建設工事の粉じん防止対策が極めて不十分であり、多数の重症のじん肺患者が発生する危険性が高い状況にあったのであるから、その省令制定権限が適時、適切に行使されれば、それ以降、トンネル建設労働者のじん肺被害の発生と拡大が防ぐことができた。国の規制権限不行使は、旧労基法、安衛法及びじん肺法の趣旨に照らして、著しく不合理であり、国賠法1条の適用上違法としました。いわゆる「国の不作為」を国賠法上、違法としたのです。

公務員の不作為を違法とするためには、作為義務が必要です。問題は、いつの時点でどのような作為義務が発生したかという点です。この点、東京地裁判決と熊本地裁判決の個々の内容は異なりました。東京地裁は作為義務論でなく、消極的権限濫用論です。以下、簡単に解説してみます。

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2006年7月13日 (木)

トンネルじん肺 熊本地裁も勝訴!!

本日、7月13日午前10時 熊本地方裁判所にてトンネルじん肺訴訟(国家賠償訴訟)の判決が言い渡されました。

7月7日の東京地裁判決と同じく、国の規制権限不行使の違法性を認めて原告が勝訴です(130名の原告に賠償命令)。

しかも、熊本地裁は、昭和35年4月からの国の規制権限不行使(散水の義務づけ、発破待避時間確保義務)、昭和54年から防塵マスクの重畳的義務づけ、昭和63年以降は粉じん測定の義務づけをすべきであったとしています。

あと9地裁で裁判係属中です。仙台地裁は結審しており、遅くとも10月には判決が出ます。流れは決まったように思います。

厚労省はトンネルじん肺防止対策の確立に向けて話し合いのテーブルにつくべきだと思います。私は、残念ながら熊本地裁には行けず、東京の留守部隊でした。厚労省前に300人の原告や支援が集まって抗議行動をしています。

声明と判決要旨は次のとおりです。

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2006年7月 7日 (金)

トンネルじん肺根絶東京訴訟 勝訴

■規制権限不行使の国家賠償で勝訴
7月7日、東京地裁は、トンネルじん肺について、国の責任を認めた画期的な原告勝訴判決が下しました。弁護団の一員として、勝訴判決の言い渡しを聞いて本当にホットしました。うれしさよりも、ホットしたというのが正直な感想です。

弁護団声明
  ↓
「06.7.7.jtd」をダウンロード   

■じん肺とは
じん肺とは、多量の粉じんを吸入することで肺胞が線維化して肺機能が破壊される病気です。世界最古の最大の職業病です。粉じん作業を辞めた後も、5年、10年後に発症する恐ろしい病気です。進行性、不可逆性、不知の病なのです。

トンネルじん肺とは、トンネル建設作業に従事する労働者のじん肺患者を意味しています。トンネル検察工事の掘さく作業により大量の粉じんを吸入してじん肺にという職業病におかされたのです。粉じんを防止対策が不十分だからです。炭砿は閉山しましたが、トンネルは今でも多数建設されており、今でも多数の重症なじん肺患者が発生しています。

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2006年7月 5日 (水)

中田英寿選手 引退

中田英寿選手が引退する。何よりも、彼のプレイがもう見られないというのが残念。

力強く走りながら、胴体がぶれず、回りを睥睨するように走る中田英寿選手

独特な、安定感のある身体。
そこから、鋭くボールが出される。
相手のラインがしなるように動揺し、ボールの先に味方が走り込む。
彼がボールを持つとみんなが期待し、相手のDFラインは緊張する。
味方も活性化して走り出す。

あのプレーが見られなくなるのはとにかく寂しい。

中田英寿選手。
彼が韮崎高校を卒業するとき、TBSが特集のテレビ番組を放映していた。
日韓戦に初めて出場したときの堂々たるプレイ。
フランスワールドカップ・アジア地区予選のカザフスタンのアウェーで途中出場を突然に言われてビックリしたような顔をした中田。
ジョホールバルの激闘。城や岡野を走らせた中田。
フランスワールドカップのクロアチア戦でのカウンター。中山に出したドンピシャリのパス。
ペルージャのユベントス戦でのデビューでの2得点。朝4時に起き出してテレビ観戦して中田の2得点に大喜びしたこともあった。

あの中田英寿選手のプレイをもう見られないということが寂しい。

次回南アフリカWCでは中田英寿選手は33歳で、日本チームのボランチで「将軍」のように君臨すると思っていました。

中田英寿選手。サッカーファンは、貴君のプレイが見られなくなったことが残念でならないと思っていると思います。

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