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2006年6月17日 (土)

キーパーチャージ  ドイツWC「日豪戦」を振り返る

ドイツ2006年ワールドカップの「日本」対「オーストラリア」戦の中村俊輔のゴールは日本のファウルだったとの非難が大きい。屈辱の「3対1」の逆転負けを喫して、おまけに唯一のゴールがファウルだと言われては、泣くに泣けない。

しかし、そもそもキーパーチャージは1997年のサッカー・ルール改正で削除されたのだ。それまではゴールエリア内でのキーパーに対する身体的接触はキーパーチャージとして即ファウルだった(と思う)。特に、キーパーがジャンプしたときの接触は危険だとして全てファウルになる(と教わった)。

ルール改正後は、キーパーに対するファウルは一般のプレイヤーと同じ基準となる。身体的接触だけではファウルにならない。故意に手や身体で過剰な接触をした場合にファウルになるだけである。

オーストラリア戦での日本の得点シーンは、キーパーはボールの目測を誤り、ボールの落下地点とそれた方向に飛び出した。しかも、ジャンプする前に自分で日本選手(高原か柳沢)にぶつかった。これはファウルには当たらない。・・・

・・・との判定は誤審とは言えない。

オーストラリアのGK自身も自分のミスだと思ったはずだ。
でも、ファウルだとしてゴールを取り消されても、中村俊輔も「しょうねえな」と思うような微妙な状況だったことは事実ではある。でも誤審とは言えない。

ところで、後半の駒野がペナルティエリア内で倒されたがファウルにならなかった。審判(アブドルファタハ主審)はファウルをとらず、日本にPKを与えなかった。後で、FIFAは、こちらの方を誤審であったと発表している。

主審は、前半の中村俊輔のゴールを認めたため、バランスをとってファウルをとらなかったのではないだろうか。このときは日本とオーストラリアが「1対1」だった時間帯だった。これで両者引き分けが穏当なところとでも思ったのかもしれない。

でも、その後、日本はあと7分のところで、2点も取られてしまった。

残念なのは、「1対1」になったとき、引き分けでOKという冷静な判断が日本選手ができなかったということだ。ジーコはFWでなく小野を入れた。ジーコは引き分けで良しとして、ボールのキープを高めようとして小野を入れたのかもしれない。
でも、守備に強くて激しく動けて、しかもチャンスがあれば爆発的に攻撃にでる稲本を入れて欲しかった

まだワールドカップは終わっていない。クロアチアとブラジルに勝てば良いのだ(ちょっと空しい。初戦を落としたチームが予選を突破する確率は4%なのだそうだ。でも、ゼロではないのだ。奇跡を期待しましょう。

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