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2006年5月21日 (日)

ヴィムベンダースの「ベルリン・天使の詩」

■DVD購入
ヴィムベンダースがしばらく来日していたそうですが、彼が監督した「ベルリン・天使の詩」の廉価版DVDを、アマゾンにて購入し、昨日、久しぶりにゆっくり観ました。15年ほど前、NHKテレビで昼間に放映されているのをたまたま見て、印象深かった映画です。その後、10年ほど前、続編の「時の翼にのって」が封切られています。

■あらすじ
たくさんの天使が人間の全てを記録をするために幽霊のようにベルリンの街を浮遊しているシーンからはじまります。ベルリンの女神像やブランデンブルグ門の上にも立って人間界を見下ろしています。そして、・・・

天使たちは「霊(ガイスト)」です。小さな子どもたちだけがときどき天使を見付けることができます。天使は全ての人間のココロの声に耳を澄ませて、その声を記録していきます。でも、人間には干渉してはなりません。ただし、死に行く人間のそばにいて、天国への道を教え導くことはします。この天使の仕事は過去から未来永劫、永遠に続きます。

天使であるダミエルとカシエル。ダミエル(ブルーノ・ガンツ)は、この清涼だが退屈な仕事に疲れ倦んでいます。ある日、サーカスのブランコ乗りの女性マリオンに見とれて、彼女と出会うために永遠の命と天使の翼を捨てて人間界の雑踏に降り立ちます。

天使の世界は白黒画面。人間界に降り立った後は雑然とした人工的な原色のカラー画面にかわります。怪我や筋肉痛や、コーヒーの苦み、人間生活の雑踏を楽しむダミエル。ダミエルは、サーカスのブランコ乗りのマリオンを捜し始めます。

そんな人間ダミエルの「奮闘努力」(人間界に降りたったダミエルは「寅さん」的な人物像です)を黙って見つめるカシエル(オットー・ザンダー)。

とうとう、ダミエルはマリオンと出逢い、彼女と暮らし始めます(この点、映画は御都合主義。「寅さん」みたいにふられません)。ダミエルはもう翼をなくしてしまったが、サーカスの曲芸で宙を舞うマリオンを見上げる。

■感想
15年ぶりにDVDで観て、忙しく生活する自分が失っているものを思い知らされました。日常のひとつひとつが大切な瞬間だということを思い出させてくれます。

■続編「時の翼にのって」 Faraway So Close!
続編は10年ほど前に吉祥寺の名画座で見ました。
ダミエル降臨の6年後。今度は、ひょんなことからカシエルが人間界におりたちます。「ベルリンの壁」が壊れた後、混沌としたベルリンの街をカシエルが彷徨する物語です。暴力と猥褻と金の混沌なる世界。悪魔ルシファー(ウィレム・デフォー)やとびきり美しい天使ラファエラ(あのナスターシャ・キンスキー!)が出てきます。サービス満点のエンターテイメントです。ちなみに、元天使役のピーター・フォークも第1作に引き続き出演しています。DVDも売られています。

最後は、カシエルが死に、その責めを負う罪人、ビジネスマンとサーカス一の一団、ダミエル、マリオンとその娘らが一緒の船に乗って河を流れていくシーンで終わります。これがヴィムベンダースの認識する現代社会なのでしょう。

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