« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月24日 (月)

弁護士大増員時代-ドイツ弁護士事情

■いよいよ司法試験3000人合格時代
日本も司法試験3000人合格時代を迎えます(2008年)。今後、弁護士は飛躍的に増大していくことでしょう。そのとき法曹界はどのような変化にみまわれるでしょうか。ドイツの弁護士事情を聞いて、そんなことを考えました。

■ドイツ弁護士事情
日独労働法学会に出席した弁護士から、ドイツの弁護士・学者が話したドイツの弁護士事情を聞きました。それによるとドイツの弁護士の就職事情と経営事情は凄まじいようです。どんな惨状かというと。。。

続きを読む "弁護士大増員時代-ドイツ弁護士事情"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年4月22日 (土)

スタニスワフ・レムの「ソラリス」

2006年3月27日 スタスワフ・レムが死去しました。ポーランドの思想家、小説家です。
「ソラリス」、「砂漠の惑星」、「エデン」などのSF小説で有名です。どれも面白く読みました。

私は、大学生のときに岩波ホールで映画「惑星ソラリス」(タルコフスキー監督)を観てから、レムのSF小説を読みあさりました。タルコフスキーの「惑星ソラリス」は素晴らしい映画なのですが、同時に、まったくわけがわからん映画でした。摩訶不思議な映画でした。(DVDが出ています。ジェームス・キャメロン監督も「ソラリス」を映画化していますが、こっちはいまいち。)この「惑星ソラリス」映画の謎を解きたくて、レムの原作小説を読んだようなものです。

その謎とは…

続きを読む "スタニスワフ・レムの「ソラリス」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フランスの「初期雇用契約」(CPE)と日本の「試行雇用契約」③(終わり)

フランスのCPEは街頭に繰り出した若者と労働者の勝利となりました。さすが王政を打ち倒し民主共和制を打ち立てた人々の末裔ですね。

ところで、一連のCPE関連報道で気になったのは、「解雇をしやすくすれば、企業は雇用(採用)を増加させる」という論理が正しいとされていたことです。朝日新聞や日経新聞は、「解雇しやすくすれば、企業は採用を増やす」ということをあたかも自明の理として報道していました。

確かに、「解雇ができないとしたら、新規採用に慎重になる」と言われれば、「それはそうかな…」と思わされます。でも、本当にそうなのでしょうか。・・・

続きを読む "フランスの「初期雇用契約」(CPE)と日本の「試行雇用契約」③(終わり)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 8日 (土)

読書日記 「2001+5」 星野之宣著 コミック

    双葉社  コミック 
        2006年2月28日初版
        同年4月6日読了

SF漫画です。同じ漫画家の「2001夜物語」所収の「われはロケット」という短編の続編「夜の大海の中で」が入っています。

■あらすじ
「われはロケット」というSF漫画は、恒星間渡航技術を取得前の人類が、「カーク」と名付けられた人口知性(コンピューター)を登載した化学エンジン登載の旧式宇宙船(「ディスカバリー号」)を地球外知的生命探査のために打ち上げる。

「カーク」は学習能力をもった人口知性で、孤独に耐えられない感情をもってしまった可哀想なコンピューター。暗黒の宇宙空間の孤独に悩みつつ宇宙の旅を続ける。

その「カーク」を開発した女性科学者が、後に恒星間渡航エンジンを登載した超時空宇宙船でカークのロケットに追いついてしまう。科学者は「カーク」の孤独の旅がまったくの無駄になってしまったことを哀れみ、人類の科学技術の進歩を知らせずに、そのままロケットを放置する。

それで、「カーク船長」は、航星日誌に、「こちらカーク船長、宇宙歴○○○○年…」と記録しながら孤独の旅を続ける…

続編の「夜の大海の中で」は、カークは、宇宙の果てで素晴らしい伴侶を得て、その苦しく孤独な旅に報われるのです。
メデタシ、メデタシ…というストーリーです。

■どこが面白いって?
SF好きでないと「何が面白いんじゃ?」と言われますかね?

続きを読む "読書日記 「2001+5」 星野之宣著 コミック"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

フランスの「初期雇用契約」(CPE)と日本の「試行雇用契約」②

フランスの初期雇用契約(CPE)と、日本の試行雇用契約との類似性を指摘したところ、たくさんのアクセスがありました。フランスの労働契約法について、少し補足して、日本の試行雇用契約について考えてみたいと思います。

■フランス労働法典では有期労働契約は例外
フランスには労働法典があり、そのL-121・5条は「労働契約は期間の定めなく締結される」と定めています。つまり、フランスでは「期間の定めのない労働契約」(CDI contrat de travail 'a dure'e ind'etermin'ee )が原則であり、「有期労働契約」(CDD contrat de travail 'a dure'e d'etermin'ee )は法律で許された例外的な場合にしか許されないのです。具体的には、欠勤中の労働者の一時的代替、臨時的な事業活動の増大などです。つまり、企業内の恒常的な仕事をさせるために「有期労働契約」を結んで労働者を雇ってはならないということです。ですから、フランスでは、企業が人を雇用するときは、期間の定めのない労働契約でなければなりません。

■初期雇用契約の狙い
フランスでも、企業の解雇は法律と判例で制限されています。「真実かつ重大な理由」がなければ解雇は違法になります。だから、今、ドビルパン首相は、26歳までは期間の定めのない労働契約であっても理由を問わず自由に解雇できるとする初期雇用契約を導入ようとしているのです。解雇しやすければ、企業は若者を雇用するようになるだろうという目論見です。

有期労働契約が例外的にしか許されないという点が、日本とは大違いなのです。
どう違うかと言いますと・・・・

続きを読む "フランスの「初期雇用契約」(CPE)と日本の「試行雇用契約」②"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

千鳥ヶ淵の桜

4月1日に撮影した東京の桜です。

事務所から歩いて20分かけて、デジカメを持って千鳥ヶ淵にお花見にでかけました。

続きのところに貼り付けました。また、サイドバーの「マイフォト」をクリックして、ご覧下さい。

続きを読む "千鳥ヶ淵の桜"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »